私的真面目備忘録

真面目な部分を残したい。

貧乏は大学に行けない、は本当なのか?

ついに10連休が終わろうとしていますが、ここ数日の連勤ですっかり心が荒んでいるので、明日から学校だと思うと嬉しいです...笑

 

さて、今回はタイトルにあるように「貧乏は大学に行けない、は本当なのか?」ということについて考えていきたいと思います。

この問いに対する私の答えはNOです。

正しくは、「賢くない貧乏は大学に行けない」であると私は考えています。

かなり言い方が悪いですが、ここでいう「賢くない」とはそもそも経済的に困窮している人に対する支援制度を知らなかったり、それらの制度を利用するための成績要件を満たせなかったりすることを指しています。

 

自分のことを自慢しているように聞こえるかもしれませんが、私は貧乏でも今こうして大学に通えています。

そして私のような方法で大学に通っている人もそれなりにいると思います。

以下少し長くなりますが、参考までに私のケースを例に挙げたいと思います。

 

私の家が貧乏になったのは私が高校に入学する準備をしていた時期でした。

大学に進学することを見据えて、家から遠いけれどほぼ全員が大学に進学するような高校に進学しようとしていた矢先に大黒柱だった父親が無職になったのです。

母親には進学せずに就職することを勧められました(きっとそうした方が母としては嬉しかったのでしょう)が、なかなか自分の意思を曲げない私についに折れて「国公立大学なら行ってもいいよ」と約束してくれました。

しかしその日の生活費さえままならない借金生活のなかで予備校に通うこともできませんでした。

そして私の通っていた高校はほぼ全員が大学進学しますが、そのうち国公立大学は10%くらいでした。

その当時の私の成績はちょうど真ん中で、国公立大学が狙える上位10%からは程遠い状態でした。

まずは上位10%に入ることを目指し、がむしゃらに勉強に励み始めました。

同時進行で奨学金についても情報収集を始めました。

少し検索すればわかりますが、日本学生支援機構をはじめ、地域の育英会や企業、新聞奨学生など世の中には様々な支援制度が存在しています。

そしてそれら全てには年収や成績等の要件が存在していました。

私は県の育英会の奨学生になることを目指し、1年生の頃から平均評定も意識していました。

さらに奨学金がもらえるようになるのは5月からであることを知り、引っ越しや教科書購入などの初期費用の貯金も始めました。

アルバイトは原則禁止であったため、長期休みのみ許可証を貰い(ここでも成績が要件でした)、働けるだけ働き、そのお金を少しずつ貯めていきました。

このときに貯めたお金はのちに引っ越しの初期費用に充てました。

これを3年間続け、奨学金獲得のために保っていた平均評定が志望大学の公募推薦の応募要件を満たしており、担任の勧めもあり、受けたその公募推薦で合格することができました。

そして狙っていた育英会の奨学生になることもでき、年収要件を満たしていたので日本学生支援機構の第一種奨学金の満額を借りることもできました。

この二種類の奨学金を借りることで、アルバイトをせずとも派手に贅沢をしなければ十分に暮らしていける額のお金が毎月手に入ります。

そして、大学に進学するにあたり入学金と授業料の免除を申し込みました。

私の通う大学では授業料が最大で半額免除になりました。

父親が自殺してからはいっそう家計が苦しくなったので、学費も自分で払うために第二種奨学金月2万円も併用しています。

 

以上が私のケースです。大学入学当時から親からの仕送りは一切受けずとも、不自由なく生活できています。

娯楽に使うためのお金は週末にアルバイトをして稼いでいるため、周りと同じように友達と遊んで、外食をして、とそんな暮らしができています。

ですので、私と同じようにお金がないけれどどうしても大学に行きたいという方は、

・国立大学を目指す(公立は出身県以外だと入学金が高いことが多いため)

・学業に支障がないレベルで高校のときにアルバイトして貯金をしておく(長期休みがおすすめ)

・はやいうちから奨学金(特に給付)について情報収集をきちんとする

・進学する大学はできれば都市部を避ける(生活費がかなり違います)

以上のことを参考になさってください。

 

さて、話を戻すと制度をうまく利用するには人並みかそれ以上に勉強ができることは必要になるのです。

そこで出てくるのは「それができない人は見捨てていいのか?」という問題ですね。

私は、「見捨てていい」と思います。

そこで多額の奨学金を借りて大学に行くことができても、所詮はいつかは返さなくてはいけない借金です。

この壁を乗り越えることができない時点で、奨学金返済が既に少し難しいのではないかと思います。

もちろん労働と勉強は違いますが、全く違うとも言い切れません。

成績要件自体は不可能なレベルのものではないことが多いです。

人より少し頑張れば、学校の成績は簡単に上がります。

そこで頑張れない人に制度を批判する資格はないと思います。

 

お金がないから大学に行けない!と言う人は相当な甘ったれだと思います。

本当に行きたいならやれることがたくさんあると思います。

環境のせいにして、社会の構造のせいにして、努力しないことを正当化するのは間違っています。

努力でなし得ないこともたくさんありますが、少なくとも大学進学に関しては努力が通用します。

 

だから、もし、この記事を読んでいるあなたが恵まれない環境で大学進学を夢見ているなら、諦めずにありとあらゆる突破口を探して、がむしゃらに努力して欲しいです。

文句はそれから言いましょう。

 

貧乏暇なし、

文句を言って、改善策を考えない時間なんて勿体ないと思いませんか?